気まぐれ日記

中国人夫と結婚して上海へ移住、気まぐれに日記を書いてます。

オススメの中国ドラマ「狂飙」(26話まで)

ここ数年の中国ドラマはつまらいのが多いですが、「狂飙」だけは別格でした!

「狂飙」のあらすじをざっくり言えば、刑事警官である「安欣」と悪の勢力「高启强」が闘う刑事ドラマです。

 

まず、ここ数年の中国ドラマがつまらない原因は以下が挙げられます。

  • キャスティングに全く演技力のないタレントやアイドルを起用すること
  • どこかで見たことあるような脚本で、続きの推測がつく
  • ストーリーの設定が不条理で、人物像が薄っぺらいこと

 

一方で、「狂飙」は上記欠点がなく、私が好きな理由は下記を挙げられます。

  • 役者全員の演技力が素晴らしい
  • (26話までの)ストーリーはロジカルで最高な脚本
  • 主役のみならず、脇役も非常に立体的な人物像である
  • シンプルな勧善懲悪ではなく、リアルな社会を描写した

 

その中でも、元々真面目な善良市民である「高启强」があるきっかけにより、反社会的勢力のボスにのし上る道のりがとにかく面白いです。登場人物が善と悪の間で揺さぶられるリアルな描写がたまらないです。

 

唯一残念なのは、27話からが一気に「正しい価値観へ強引にこじつける正義モード」に入ることです。

いきなり由緒正しい曲が流れて、党への忠誠誓ったり、人民を守るための犠牲を強調したりする、みたいな内容を混ぜる感じです。どのドラマもこのモードになると、メインストーリーが影響されて、突っ込みどころ満載な状態に突入します。

正義が勝つのはいいが、強引にこじつけるのは違和感を感じます。まぁ・・・27話から無理やり「正義モード」に入っても、「悪人の心情描写は同情を呼ぶ可能性があって、社会的価値観に悪い影響を与える!!」と批判する人もいるぐらいなので、テレビ放送するためには27話以降も必須という訳です。

(27話以降で、口パクとセリフが合わない部分も多々あり、テレビ放送のために後付けで「特に影響悪い」セリフの内容を変えたようです)

 

結論としては、「狂飙」の26話までは非常にお勧めです。

(※26話までで一旦話も完結してます)

自分の中の、歴代中国ドラマランキングのベスト3には入ります!27話以降は興味あれば見てもいいが、個人的はちょっと同じドラマとは思えないぐらいのレベルでしたので、お勧めはしません。

気になる方はぜひチェックしてください~